今朝はクロのことで肝を冷やした。
餌場に猫が集合すると、いつもだったらすぐに姿を見せるクロが姿を見せない。
「まさかなぁ・・・」
他の猫が餌を食べ終わってもクロは姿を見せなかった。
この時点でぼくはほとんど諦めに近い気持ちになっていた。
水曜日に会った時には危機的な感じはしなかったのだが、
河原の寒さを思えばいまのクロには厳しかったのかもしれない・・・
そんなことを考えながらぼくの気持は沈む一方だった。
ちーくんたちを膝に乗せながらクロのことをあれこれ考えていた時だった。
クロが姿を現したのは・・・
「クロ!!」
ぼくは心底ホッとした。「あぁ、よかった・・・」
クロはとても頭の良い猫だからいつもとは離れた場所に比較的、
寒さをしのげる場所を見つけ、そこで夜を過ごしているのだろう。
だから、ぼくが来ていることをすぐに気づけなかったのだと思う。
見た目は病的な感じはしなかったし、食欲もあったからいますぐどうのこうのという状態ではなさそうだ。
この冬を乗り切れるかどうかと問われればかなり厳しいであろうとしか言えないが、
支えられる限りは支えてあげたい。