猫たちが食後の昼寝をしていると、そこへ一頭の狸が現れました。
このエリアに狸がいることはぼくも以前、目撃したことがあるので知ってはいました。
猫たちのなかには威嚇をしたり、逃げだしたりする猫もいましたが、思ったほど動揺しているようには見えません。
狸はどうやら猫たちの餌を食べにきたようです。
以前から起き餌の消費が異様に早かったり、餌の容器が置いた場所から離れた場所に出ていたりして
狸がそれを食べているんじゃないかということは薄々、感じていました。
でも、それは人けがなくなった夜間に姿を現し、食べているのだと思っていました。
ところが今日はぼくがいる前で・・・狸は明らかにぼくの存在に気づいていました。
大胆な狸と言うよりは、それだけお腹を空かせていたのでしょう。
驚いたことに狸がもう一頭姿を現しました。
見ればどちらの狸も疥癬にやられて酷い状態です。
その時に居合わせた釣り人によれば猫と一緒に仲良く食べていることもあるとのこと。
ぼくは頭が痛くなってきました。
どうりで狸たちとはさほど離れていない場所でぴーも呑気に寝ているわけです。
咄嗟にぼくは頭のなかであれこれ考えをめぐらした揚句に狸たちに疥癬治療のための
イベルメクチンを餌に混ぜて与えてみることにしました。
薬の適量がわからなかったり、一週間後に二回目の投薬ができるかなどの問題もありましたが
出会ってしまった以上、これもなにかの縁でしょう。
このまま放置したとしても、治療をするにしても、すでに猫たちと同じエリアで生活している以上、
同じことです。
狸たちは薬を混ぜた猫缶を美味しそうに食べました。
二頭の狸共、それを食べていたので効力を発揮してくれることを祈るばかりです。
問題は来週、また会えるかどうかですが・・・