今週のクロベエ(前編・2/4)

「とりあえずなんとか持ち直したかなぁ・・・」などと思っていると寒さの厳しい日や雨の日があり、
急に不安になる。ぼくの平日はそんなことの繰り返しだ。
結局、居てもたってもいられずに土曜日がくるといそいそとクロベエたちの元へ出掛けることになる。

いつもの場所へ出向くとちーちゃんはいたがクロベエの姿が見えない。
またどこかへ出掛けているのかと探しに行くとすぐ先にクロベエはひなたぼっこをしていた。

多少、涎が出ているようだったが、目やにも目立たずなんとか体調は維持できているように見えた。

なにより、自らの意志であちこち移動するほどには元気も気力もあるわけで、
そんなクロベエを見てホッと一安心。

相変わらず焼かつお等の固形物を口にしないのは気になったが、他はそこそこ食べているので食欲も
まずまずと言っていい状態だった。
なにより、ここのところ持参しているロイヤルカナンの退院サポートを一定量、食べてくれることが救いだった。

この日、クロベエはぼくの膝の上に乗せても短時間で自ら降りてしまった。
ちょっと寂しい気もしたが、そこそこ暖かかったこともあり、太陽で暖まった石のほうが
暖かく感じられるのかもしれない。
少なくとも今日はクロベエはぼくの膝を必要とするほどには体調は悪くないんだと感じた。

クロベエがちゃんとごはんを食べ、膝の上も必要としておらず体調に大きな不安感もなければ
もう、クロベエにこの日してあげられるのは猫マッサージくらいしかない。
「明日もまた来るから元気に頑張るんだぞ!!」と予想外に早くクロベエの元を後にしたのだった。