クロスケの顔を間近で見た時、咄嗟に「やばいなぁ・・・」と思った。
それは鼻水が鼻の周囲に固着している上に、目やにもいつになく出ていたからだ。
典型的な風邪の、それもかなり危険な状態だった。
これで餌を食べられなければアウトだろう・・・と覚悟した。
だが、幸いなことにクロスケは餌を口にしてくれた。
ここぞとばかりにクロスケが口にしたシーバアミューズに抗生物質を混ぜて与えた。
心なしかクロスケは痩せたように見えた。
いつものクロスケに比べると圧倒的に「ノリ」(?)が悪い気がした。
ゴロゴロと地面に転がることをセーブするような何かがクロスケにおこっているのだろう。
餌やりのおじさんの話ではクロスケはこの地で10年以上生きているということだから歳といえばで歳ある。
くしゃみのしょうな席を何度もしていた。
なんとか薬が効いてこのピンチを乗り切ってくれることを祈るしかない。