今朝は珍しく母ちゃんとメルが一緒にいた。
とはいえ、メルと母ちゃんはいまは別の場所で暮らしているようだ。
餌場を共有しているので餌やりのおばちゃんが来る前後に顔を合わせるのだろう。
なぜ、メルはいまになって住みなれた場所を離れるのか不思議でならなかった。
それがここへきて母ちゃんには実は子どもがいるという疑惑が浮上してきた。
もちろん、ぼくも子猫を目撃したわけではない。
けれど、母ちゃんに子どもがいるという仮定が事実であるならば、
これまでメルに関するぼくの抱いていた疑問のほとんどが解決する。
多くの場合、猫は生まれてから一定期間を置いて親離れ・子離れし、別々に暮らすものである。
メルの場合、いささかその時期が遅れただけのことなのかもしれない。
それを百も承知の上で、一人でいるメルを見るとどこか切ない気持ちになるのも事実である。