「今朝もブッチャーに会えるだろうか?」行動範囲の広いブッチャーに会うのはある意味、至難の業なのだ。めーがぼくの自転車の音に反応して姿を見せた時には「今日はダメか・・・」と一瞬あきらめかけた。だが、偶然、目をやったその先にブッチャーは寝ていた。ぼくの自転車の音にすぐさま反応して行動に移さなかったのはおそらく、調子の悪さを物語っている気がした。
昨日ほどではなかったが食欲はあった。だが、時々、しゃくるような変な仕草をみせることに変わりはなかった。
昨日同様、どこか甘えるような鳴き方をするのも気になった。かつてのふてぶてしいまでのブッチャーを知るぼくにとってはなおさらだった。
食べ終わった後、日向にきてこんなふうに日にあたろうとするのは寒気を感じているからではないだろうか?
昨日の猫ボラさんからのメールの返信で「ブッチャーは猫エイズキャリアだから・・・」という言葉を鵜呑みにしていたが、冷静に考えるとエイズを発症したからといって目がつぶれるだろうか?オス同士の喧嘩の末、目が傷つき、それが致命傷になった・・・というのであれば可能性としてはありうるかもしれない。だが、それにしてはブッチャーの顔は傷ひとつない。・・・・そこで脳裏をよぎったのは「薬品」だ。除草剤を口にしてしまった。あるいは人に故意に薬品を食べさせられた。・・・そんなことが考えられた。検索してみると猫ボラさんが二週間前に見た症状と合致することが多々ある。