晴れ。気温3℃。
ぼくが到着した時に、とらちゃんが餌をくれる釣り人のところにいるのが
目にとまった。
冷え込むようになって、ぼくが餌場へ着いてもハウスの中にいることが
多かったとらちゃんにしては異例だ。
ぼくが到着したのを察知して出迎えてくれた。
日に照らされたとらちゃんは黄金のとらちゃんだ。
日の出時刻も感覚的には30分くらい早まっている。
ぼくの到着前に釣り人のところへ行っていたことも含め、
なんとなく体調が良さそうに見える。
調子が悪い時のとらちゃんは良い時に比べると圧倒的に動きが少なく緩慢だ。
だが、今朝はそういう印象がなかった。
ぼくの到着後、池に水を飲みに行く姿も久しぶりに見た気がする。
さすがに、以前、いつもちょっかいを出していたささみささみには手を出さなかったけど。
餌場に着いた時に他の猫を追い払っている姿を見た時に
久しぶりにとらちゃんらしいとらちゃんを見た気がした。
表情も穏やかに見えるし、餌を追う真剣なまなざしも調子の
良さを感じさせた。
餌を与えてみると、ここ最近の朝の食べっぷりとは明らかに
違っており、食欲が戻ってきたのかと期待させる量を食べた。
食後は日向へ移動する。
一杯食べて満足そうな表情にも見える。
氷点下の朝が減り、日中の気温もだいぶ上がるようになったことを
一番喜んでいるのはとらちゃんかもしれない。
食後、しばらくして、本当に久しぶりに残り物の餌を
食べるとらちゃんの姿を目にした。
これらがとらちゃん復活の兆しなら嬉しいのだが…。
水をよく飲むのを手放しで喜べないけど、
いまのとらちゃんには必要なことなのだ。
夕方また来るからな…とぼくは撤退。
夕方、ぼくが到着するとすぐにとらちゃんが姿を見せた。
こうして写真で見ると表情がしっかりしているのがよくわかる。
こうやって撮ると日向だらけの時間帯のように見えるが、
実際はこの時間帯では日向はごくわずかで、
日陰の方が圧倒的に多い。
日が陰りやすい場所なのだ。
夕方、驚かされたのはこのシーン。
ビニール袋の中には残り物の餌が入っていた。
匂いにつられたとらちゃんが顔を突っ込んでまでなかのものを
食べていた。
そこまで腹を空かせているのか?
餌場に移動しても、食べる気満々のとらちゃんは素早くついてくる。
食べることへの執着が感じられるまなざし。
調子が悪い時にはこの力強さが感じられなかった。
実際、よく食べた。ここ最近では一番多く食べた印象だった。
とらちゃんも満足だったろうが、ぼくもそんなとらちゃんを見て嬉しかった。
体感的には夕方になっても、風は強めだったが、さほど寒さを
感じなかったのだが、とらちゃんは食事を終えるとすぐに
ハウスに入ってしまった。
背中にフリースを掛けるとこの表情。
調子が上がってきているように見えるのは単に調子の波なのか、
あるいは最近、気温が上がってきているからなのか、
あるいは、まったく別の要因なのか、
さらにはそれらの福具的な結果なのか、
いまはまだわからない。
明日はあまり気温が上がらないようだし、木曜日はまた
冷え込むらしい。
とらちゃんの調子の良し悪しの要因がわかるかもしれない。