晴れ。
気温低めと感じる朝。
とらちゃんの出迎えはなく、寒いからハウスに閉じこもっていると
思っていた。
餌場に行き、ハウスを見ると、とらちゃんの姿がない。
慌てて周囲を見回すと、隣のハウスに入っていた。
どうしてハウスを移ったのか、何時、移ったのかはわからないが、
当然ながら、背中のフリースはないから、余計に寒さを感じるはずだ。
出てくることは諦め、いったん、背中からフリースを掛ける。
体を冷やさないこと、温めることが優先事項と判断。
しばらくするとハウスから出てきたが、餌を与えても口をつけない。
こういう時はタイミングを見計らって、チャンスを待つしかない。
また、普段は行かない場所へ行っている。
普段と違う行動をされると余計に不安になる。
現象だけをとらえれば、水を飲みに来ているのだろうけど、
何故、ここまで来て水を飲まなければならないのかという
説明がつかない。
何故、足を濡らしていて大丈夫なのか?
何故、尻尾をわざわざ水につけるようなことをするのか?
ぼくには理解できなかった。
そんなとらちゃんの行動を理解してあげられず、
見続けることもできず、強制的に普段の生活エリアに戻した。
そんな理解のない僕にとらちゃんは呆れていたかもしれない。
この朝、二度目の食事も失敗。口すらつけなかった。
水を飲んでくれるのがせめてもの救いだった。
本調子じゃなさそうだし、朝、食べていないから…と思いつつも、
撫でていたら、ゴロンとした。
とらちゃんが起き上がったのを機に「もしかしたら…」と、
昨日、気持ち良さそうに寝ていた場所へ連れていったが、
昨日ように寝ることはなかった。
いつもなら、ぼくが帰る時間が迫っていたが、
もう一度、チャレンジ…と餌を与えてみる。
最初は匂いを嗅いだだけで、口をつけなかったが、
こういう時にとらちゃんに有効なことがある、
頭を撫でると口をつけ、何度かそれを繰り返すうちに
食べるリズムが出てきた。
多い量ではなかったが、とりあえず、食べたことに安心し、
撤退した。
夕方、いつものとらちゃんに戻っているか気になりながら
到着すると、調子は悪くなさそうな印象を受けた。
カンフル剤ではないが、とらちゃんの好きな生鮭と、
名前は忘れたが、ワカサギに似た小魚が売っていたので、
試しに買ってきた。
最近、夕方に行くと、餌を待ちきれず、
ビニール袋に入った残り物に首を突っ込んで食べるのが習慣に
なっているが、今日もそれをした。
今日は生魚があったので、普段の食事量と単純に比較できないが、
よく食べたと思う。
小魚は歯のないとらちゃんには食べずらいだろうからと
ハサミでぶつ切りにしたところ、よく食べた。
他の猫はとらちゃんほどは関心を示した猫は少なかった。
食後、しばらくはその場にいたが、ぼくも寒さを感じる程になったので、
ハウスに入れることに。
たぶん、入らないだろうと思いつつ、昨日まで入ったハウスに入れようと
すると、案の定、拒否されたので、今朝、入っていたハウスに入れ、
背中からフリースを掛けた。
ハウスを移った理由がわからないが、場合によってはカイロが入っていた
ことも関係あるかと思い、あえてカイロは入れなかった。
今夜から明日の朝にかけ、冷え込むようなので、リスキーだが、
仕方ない。背中から掛けたフリースが頼りだ。