5/16の河原猫

天気予報がサイトにより曇りと雨に分かれていた。
こういう時はもしもの雨に準備はしつつも、
自分に都合のいい方を信じることが多い。
ましてや、家を出ると時に雨が降っていなければなおさらだ。


だが、ぼくが現地に着いた時には降っていなかった雨も、
猫たちが食事を終える頃にはけっこう降り始めた。
猫たちの餌場は雨をしのぐ場所は基本的にはないが、
木々に囲まれているため、葉が雨をため込み、飽和して雨粒が
落ちてくるまでにある程度、時間がかかる。
それゆえ、雨が降り始めてもすぐには気づかないか、
たいした降りではないと錯覚することも少なくない。
ぼくは早々に退散したが、結局、雨は昼過ぎまで
降り続いた。


夕方にはすでに雨はあがっていたが、
どんぐりは姿を見せなかった。