実はみーちゃんは桜が咲く前からどこか具合が悪そうな状態が続いていた。
黄色い鼻水が出ていたり、舌を出したままのことが多かったり、
あるいは食事時に嚥下が上手くできないのか咳きこむような仕草を見せることが多かった。
「最近、具合が悪そうだね」
「歳ってこともあるかもなぁ・・・」
等とみーちゃんをめぐる人の間でそんな会話が交わされていた。
ぼくも心配でいつもより頻繁にみーちゃんの元へ通い、抗生物質を飲ませたり、
食べさせるものを工夫して与えたりしたが、良くない状態は続いていた。
抗生物質が即効性を見せなかったことから風邪ではないのではないか・・・そんなふうにも感じていた。
だが、ここへきて状態はかなり良くなったように感じられるようになってきた。
やはり長く続いた冬の寒さが身にこたえたのかもしれない。
このままどんどん暖かくなって状態がすっかり回復することを祈るしかない。