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Channel: 野良猫劇場
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今週末のメイ(前編)

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GW最終日の5/6を最後にメイの所へは行っていなかった。
メイがこの一週間の間にどれだけ回復して(あるいは悪化して)いるのか、
食いつなげるだけの食べものにありつけているのか、心配事は山ほどあった。
また、この一週間の間には雷雨があったことも心配ごとのひとつだった。
そんな数々の心配事を抱えたまま、ぼくもこの一週間を過ごし、そして週末を迎えた。

【5月12日・土曜日】

早朝の河原に到着した時、すぐにぼくの視界にメイが飛び込んできた時には心底、ホッとした。
「なんとか一週間、乗り切れたんだな・・・」それがぼくの正直な気持ちだった。
どうやらお腹を空かせているらしい。

食欲はあった。が、GWにぼくが心配していた口内炎はほぼ間違いないようだった。
食べている途中で口内炎の猫特有の痛がる仕草を見せたこと、
病気は回復しつつあるのに口の周りが相変わらず汚れていることなどからほぼ間違いなさそうだ。

何が原因で口内炎が発症したのかが気にはなるが、食事ができないほどのものでないのが幸いだ。

体は少しづつふくらみを取り戻しているように見えた。

右目にはまたドロっとした目やにがたまっていた。

あからさまに他の猫から敬遠されなくなっていたのもぼくをホッとさせた。

ぼくは心優しいぴー(向かって右側の猫)に心の中で感謝した。

それでもメイはひとりでいることが多かった。
横顔が寂しそうに見えるのはぼくの思いすごしだろうか?

ぼくは人間だから人の「目」で見てしまうが、野良猫として生きる猫同士ではそんな甘っちょろい考えは
通用しないのかもしれない。

時々、ぼくは思うことがある。
猫は野良猫として生きるのは幸せなことなのかと・・・

もちろん、答えなんかわからない。

わからないけど、自分のできることは極力してあげたいと思う。
猫たちと出会ったのも、メイと出会ったのもなにかの「縁」なのだから・・・

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