曇り。気温4℃。
昨夜から冷え込みが厳しい。
ぼくが到着した時にとらちゃんがいつものように出迎えてくれなかったので、
「今朝は寒いからまたハウスの中だろう」と思いつつ、
見に行ってみるとそこにとらちゃんの姿はなかった。
慌てて他のはハウスを確認するが、どこにもいない。
とりあえず他の猫たちに食事をさせていると
どこからかヘンな猫の鳴き声が聞こえた。
その声がとらちゃんのものだとは思えなかったが、
他の猫はすべて餌場にいたので、残る可能性としてとらちゃんしか考えられない。
声のするほうへ行くととらちゃんがいた。
とりあえず、餌場に無理やり連れていき、餌を与えるが、
カリカリをわずかに口にしただけだった。
おそらく、昨夜はハウスに入らないで可能性が高い。
抱いて温めようとしたが嫌がるので、
とらちゃんハウスへ連れて行き、
入るように促すとしぶしぶと入り、しばらくはそこで過ごした。
状況からしてかなりヤバい状態であることは容易に想像できた。
猫が普段、鳴かないような声で鳴くのはろくなことがない。
けっこう長い時間、ハウス内にいたが、やがて自ら出て日向へ移動。
問題は何故、昨夜、ハウスを使わなかったかだ。
毎晩、ハウスを使っているとばかり思い込んでいたが、
ひょっとするとしばらく使っていなかったのかもしれない。
とらちゃんハウスにはカイロを入れてあるが、
時に具合の悪い猫は冷たい場所を好むことはよく知られている。
そのことと関係あるのだろうか?
ハウスから出てきたとらちゃんが執拗に草を食べているのも気になった。
何か食べさせなくては…と焦るが、おそらく、すぐに餌を与えても
食べないであろうことは目に見えていたから、タイミングを見計らっていた。
とらちゃんがここのところカリカリをくれる釣り人のところへ移動した。
カリカリを食べ終わるのを見計らって、餌場へ強制的に連れて行き、
餌を与えるとそこそこの量は食べた。
一定量の食事ができたことは良かったが、とらちゃんの様子を見る限り、
特に冷え込む夜間の過ごし方を考えると油断できない状態のように思える。
明日の朝も冷え込みが予想されているし、これからは日増しに冷え込みは厳しさを増すだろう。
いまのままではこのエリアの真冬の冷え込みの厳しさを乗り越えることはできないだろう。
朝の段階ですでに夕方も来ようと腹をくくってはいたのだが、
天候もすぐれず、冷え込んでいるので気になって予定より早めに行くことにした。
カンフル剤(?)のカツオのたたきを途中で購入した。
表にとらちゃんの姿は見えず、ハウスを見に行くとお尻を向けて入っていた。
何度か名前を呼ぶと向きを変えて出てきた。
パッと見た印象では朝のような不安定さは感じないし、
不調そうな印象は受けなかった。
カツオのたたきは驚くほど食いつきがよく、かなりの量を食べた。
さらに、最近、とらちゃんお気に入りのカルカンパウチ
(とりささみまぐろ入り)をよく食べ、見ていたぼくもホッと一安心。
早朝はともかく、少なくとも食欲はまだ失っていないことだけは確かだ。
食べ終わると寒さを感じているのか、それともハウスの暖かさに慣れたのか、
すぐにハウスに戻っていった。
明日の朝も冷え込みが厳しいようだが、少なくともとらちゃんがハウスを使っていれば
多少なりとも冷えを緩和できるだろう。