11月1日に最後にたまちゃんが姿を消した。
この日の朝、朝、ぼくが行ってもハウスから出てくることなく、
餌を運んでも口にしなかった。
夕方、やっと姿を見つけたものの、食欲はゼロ。
たまちゃんは触れる猫でないので、食べてくれない以上、
抗生物質を飲ませることもできず、お手上げだった。
そして、この日を最後に姿を見ることはできなくなった。
しばらく前から朝は餌場に来ることがなかったり、
来ても少し離れて見ていることが増えた。
それでも、夕方に行けば食欲旺盛だったから
謎の餌やりが早朝だか遅い夕に来ているであろうことを
考慮すれば心配するほどのことではないと思っていた。
念の為、ハウスにカイロを入れておいたが、
翌朝、そこにたまちゃんの姿はなかった。
たまちゃんはまだ若いし、体力もありそうだったから、
こんなふうに急変することに少なからずショックを受けていた。
その後も猫が隠れていそうな場所を探してみたが、
たまちゃんを発見することはかなわず、
最後に出会った時の様子から見ても絶望的だと考えるようになった。
そして、今朝。
他の猫が食事を済まし、日向へ移動するとそこにたまちゃんの姿があった。
にわかには信じられず、何度も見直した。
この5日間、どこでどう過ごしていたというのだ?
体調が元に戻っているようには見えなかったが、
抗生物質を混ぜた餌を与えるとわずかに口にした。
おそらく、薬の必要量には足りていない。
結局、それ以上の策は打てなかった。
ダメ元で薬の入った餌皿を置いたままにした。
おそらく、食べることなないと思いつつも、奇跡的に口にしてくれることを
祈る以上にぼくができることはなかった。
なんとか、明日につながることを祈るしかない。
【11・8付記】
昨日はボートの下に入っていることに気付かずに
ボートをもちあげたところ、藪に逃げ込んでしまい、
餌を食べさせるチャンスを失った。
生きていること、ボートの下で静養していることがわかったことが
せめてもの収穫。
そして、今朝。ぼくが餌場へ着くとボート下から出てきて、
餌場に自ら来た。
これまではそうした姿は見られなかったので、
回復してきている印象を受けた。
食べた量は決して多いとは言えないが、
自発的に餌を食べたいという姿が見られたのは大きな収穫。
なお、餌には抗生物質を混ぜて与えている。
ただし、薬の必要量を摂取で来ているようには見えない。