6/10の河原猫

夜に雨が降ったようだ。
日中、雨が降らなくても一日のうち、どこかで雨が
降っていて、雨の降らない一日というものがない。


今朝もどんぐりはぼくが到着した時にはいなかった。


夕方、釣り人から、離れた場所で猫が死んでいると聞く。
直感的にきんちゃんだと思い、確認に行くとやはりきんちゃんだった。
奇跡が起きることを望んだが叶わぬ希望になった。
それでも、死体を埋葬してあげることができたのは
せめてもの救いだし、ぼくも死体を確認していないと
ダメだと思いつつも、ある日、ひょっこり姿を見せるんじゃないかという
思いを長い間、抱き続けるのだが、
気持の上では区切りをつけることはできた。
それにしても何が原因だったのだろう？
前日までいつもとかわりなく元気に見えたのに、
翌日、食欲がまったくなくなり、
回復することなく逝ってしまった。


夕方にきんちゃんの亡骸を埋葬して車に戻るとどんぐりがきていた。