10/5の河原猫

どんぐりの左目がいつもと少し違う印象があった。
元々、涙目のような目ヤニの絶えない猫なので、
普段、あまり気にはしていないが、今朝はいつもより多いように感じた。
食後、ゆっくりしたところで、次亜塩素酸水でたまには拭いてあげる気になった。
どんぐりは目を拭かれるのが嫌いで、
次亜塩素酸水のスプレーする音を聞いただけで逃げることも
多かったので、普段、拭くことからは長らく遠ざかっていたのだ。


だが、拭いてみてびっくり。
次亜塩素酸水をしみこませたウエットティッシュについたのは
赤い血だった。
なにができるわけではなかったが、雑菌で目が腫れたり、
ダメになることを恐れ、慌てて抗生物質を飲ませた。


思えば、昨日の夕方、ぼくが到着して、ベッキーとチビ以外が
姿を見せなかった。
ベッキーが食事を終える頃になって、他の猫もどこからか
やっと姿を見せ始めた。
何か起こったのであろうことは予想できたが、
それがなにかはわからなかった。


さらに一昨日の夕方、このエリアに見たことのないキジトラが姿を見せた。
他の猫は黙殺していたなかで、ゲンちゃんが唸り声を発して
威嚇していた。


今朝のどんぐりのこと、昨夕の猫たちのこと、
可能性として考えると、このキジトラが関係している
可能性が大きい気がする。


夕方、小雨が降っていたが、できれば、どんぐりに
抗生物質を飲ませたかった。
雨が降ると、ましてや、夕方に姿を見せることが少ない
どんぐりがいる可能性は低いとは思ったが、
行ってみた。
どんぐりはいて、抗生物質を飲ませることはできた。
ゲンちゃんは竹藪で唸っていた。
おそらく、またキジトラ猫がきているのだろう。
この先、大きなトラブルに発展しないことを祈るしかない。


そんななか、一つの疑惑が浮上した。
どんぐりは早く走ることができなくなっているのではないだろうか？
どんぐりが走っている姿を長いこと見た覚えがないことに気付いた。