ここのところ日を追うごとに寒さが一段と増しているのでクロベエのことを思っては気が気ではない日が
続いていた。
幸い、今週は祝日でお休みだったのでクロベエの元へ。
だが、ぼくの意気込みとは裏腹にクロベエは姿を見せなかった。
いつもの木造平屋建ての猫ハウスはなくなっており、代わりに大きなプラケースの家がそこにあった。
けれどもその中に猫の姿はなかった。
クロベエの名を呼び周囲をまわったが反応はなし。
ちーちゃん(前記)がひとりでいるのを見つけて余計に不安になった。
寒い朝だった。
いつもは顔を見せる猫たちも集まりが悪い。
だが、すでに姿を見せて待っている猫たちを放置しておくこともできず、とりあえず、先に餌を与えることにした。
ひょっとしたらそれに反応してクロベエが姿を見せることを期待して・・・
集まった猫たちがすべて餌を食べ終わってもクロベエは姿を見せなかった。
心のなかに湧きあがる不安を振り払うかのように再びクロベエを捜索することにした。
そしてクロベエは姿を現したのであった。
後に、昨冬、クロベエを救ってくれたお兄さんと久しぶりに会うことができ、クロベエはいつもとは違う離れた
場所で寝ていたことを知った。
クロベエは鼻水も涎も目立たず、先週までのように目やにがたっぷり固着していることもなかった。
久しぶりにあれこれと口にし、食欲も十二分に感じさせられた。
ぼくの心配を余所に、どちらかといえば体調は良いんじゃないかとすら感じるほどだった。
太陽が出ていても寒さに変わりはなかったし、雲が多いぶんすぐに翳った。
空気そのものが暖まることなく冷え切っていた。
「クロベエ、寒いなぁ・・・」と自然と口に出る。
クロベエもいつも以上にぼくの膝の上から離れたがらなかった。
「辛いなぁ・・・」心のなかでそっとつぶやく。
幸い、週末にもう一度、来ることができるのがせめてもの救いだった。
続いていた。
幸い、今週は祝日でお休みだったのでクロベエの元へ。
だが、ぼくの意気込みとは裏腹にクロベエは姿を見せなかった。
いつもの木造平屋建ての猫ハウスはなくなっており、代わりに大きなプラケースの家がそこにあった。
けれどもその中に猫の姿はなかった。
クロベエの名を呼び周囲をまわったが反応はなし。
ちーちゃん(前記)がひとりでいるのを見つけて余計に不安になった。
寒い朝だった。
いつもは顔を見せる猫たちも集まりが悪い。
だが、すでに姿を見せて待っている猫たちを放置しておくこともできず、とりあえず、先に餌を与えることにした。
ひょっとしたらそれに反応してクロベエが姿を見せることを期待して・・・
集まった猫たちがすべて餌を食べ終わってもクロベエは姿を見せなかった。
心のなかに湧きあがる不安を振り払うかのように再びクロベエを捜索することにした。
そしてクロベエは姿を現したのであった。
後に、昨冬、クロベエを救ってくれたお兄さんと久しぶりに会うことができ、クロベエはいつもとは違う離れた
場所で寝ていたことを知った。
クロベエは鼻水も涎も目立たず、先週までのように目やにがたっぷり固着していることもなかった。
久しぶりにあれこれと口にし、食欲も十二分に感じさせられた。
ぼくの心配を余所に、どちらかといえば体調は良いんじゃないかとすら感じるほどだった。
太陽が出ていても寒さに変わりはなかったし、雲が多いぶんすぐに翳った。
空気そのものが暖まることなく冷え切っていた。
「クロベエ、寒いなぁ・・・」と自然と口に出る。
クロベエもいつも以上にぼくの膝の上から離れたがらなかった。
「辛いなぁ・・・」心のなかでそっとつぶやく。
幸い、週末にもう一度、来ることができるのがせめてもの救いだった。