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ぼくとメイのGWの7日間(後編)

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5/1(火)と5/2(水)の平日を挟んで、いよいよGWも後半戦に突入する。
ぼくの勤務はカレンダー通りだから1日も2日も仕事だった。
メイのためにもなんとか良い陽気を維持してほしいという願いとは裏腹に2日も3日も厳しい雨が降った。

【5月3日・木曜日】
そうして迎えた4日。一刻も早くメイの所に行ってやりたいというぼくの願いをあざ笑うかのように、
3日からの雨は4日も朝から降り続いていた。
メイの状態を考えれば、ある意味、絶望的な雨だとさえ言える気がした。
予報では夕方あたりから雨は上がるらしいから、その時間帯を狙って行く覚悟だけは決めていた。
午後、雨が小降りになり始めたのを見計らって出掛けることにした。

ぼくが河原へ到着すると、いつものように猫たちが迎えてくれた。
そのなかにメイの姿を見つけた時には心底、ホッとした。
とりあえず、ぼくが餌を運べなかった平日も、雨天のなか、なんとか生き延びることができたのだ。

あからさまな変化は感じられなかったが、少なくとも連日の雨天に耐えられるだけの体力はなんとか回復
しているということは事実だろう。
食欲も維持しているようだし、なんとか失った体重を一日も早く取り戻して気候の変化に耐えられるだけの
体力をつけてほしかった。

動きはまだ少ないが、いまは体力を失わず蓄えるべきだからそれでいい。
雨に対しても濡れないようにしているようだからちょっと安心した。

【5月4日・金曜日】
この日は午前中に職場周辺をまわり、午後から河原へ。

昨日の様子から、おそらく、大丈夫だろうとは思いつつも、実際にメイの姿を見ると安心する。

他の猫から敬遠されることが減り、一緒にいることを再び容認され始めたのもメイが危機的状況から
脱したことを意味しているようで、別の意味で嬉しかった。

強引に顔を拭いたり、嫌がるメイに薬を直接、飲ますなどしたからメイには敬遠されていたので、
スキンシップをはかって名誉回復(?)を狙う。

ガリガリに痩せてしまったメイだが、少しづつ毛づやを取り戻している感じがする。
食後だと腹周りもわずかにふっくらとするようになった。

メイの体を触りながら「良かったなぁ・・・」「よく頑張ったなぁ・・・」とついつい口にだして言葉が出る。

撫でられたりマッサージされたりするのはやはり気持ちがいいのか、メイも逆らわずじっと身を任せている。

GWの残すところあと二日間。
なんとか、その後も体調を維持できるように回復の目星をつけたかった。

【5月5日・土曜日】
この日は午前中にクロベエたちの所へ行き、午後から河原へ。
一週間に一度しか行っていないこの場所へ毎日、通っているものだから猫たちの食欲もずいぶん違う。
逆に言えばそれだけ普段、食べものにありつけずにお腹を空かせていることが多いのかもしれない。

この日、メイは目に見えて回復が進んだように見えた。
体に膨らみが戻ってきたように感じた。
足どりもだいぶ軽くなったように感じる。
毛並みもきれいになってきた。

子どもの日のこの日。暖かな陽射しが降り注ぎ初夏のような陽気になった。
満腹になった猫たちは一様に木陰にはいって昼寝した。
メイも例外ではなかった。

たぶん、メイは回復軌道に乗ることができたのだと思われた。

気持ち良さそうに眠る猫の顔を見ていると、優しい気持ちになれる。

GWも残すところあと一日。

【5月6日・日曜日】
瞬く間に過ぎていったGWの七日間ものこすところ、この日一日となった。
この日も午前中はクロベエたちのエリアをまわり、午後に河原を訪れた。

メイは目に精気が戻りつつあるように感じた。
日を追うごとに汚れきっていた体毛もきれいになり、毛づやがよくなってきているのが見ていてよくわかった。

ただ、気になることもあった。
この日、ここ数日間では珍しくメイの食欲は落ちていた。
GW中のメイの食生活を支えたデビフの「カローリーエース」をほとんど口にしなかった。
もっとも、他の猫も食欲はなかったので、すでにお腹がある程度、膨れていたのかもしれない。
ただ、メイの食べ方を見ていると口内炎の猫のそれを感じさせる不自然な食べ方を時々した。
この写真を見ているぶんにhそんなことは感じないのだけれど・・・

この写真を見るとずいぶんふっくらしてきたと感じる。
この日、猫たちの食事中から雨が降り出し、それは雷雨に変わった。
メイはいち早くどこかに避難したようでこの後、姿をみることはなかった。

こうしてぼくのGWは瞬く間に終わったのだった。
メイは一定レベルまで回復したように感じるが、明日からは食べものにGW中ほどにはありつけなく
なるだろう。
それでも体調をなんとか維持して乗り切れるかは未知数だし、
最終日にメイが見せた口内炎のような症状も気にはなった。
だが、それでもメイの生命力に賭けるしかなかった。



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