やはり、どら吉はここへ来て変わった。
変わったというより本来のどら吉に戻ったと言うべきか・・・
ここで一人で生きていくことが良いのかどうかはとりあえず横に置いておくとして、
河原の猫たちのなかで「よそ者」として暮らしていた時にはどら吉なりに見の振りかたに気を使っていたのかも
しれない。
当時、そんなどら吉を「そっけなくなっちゃったな・・・」などと感じていたぼくはどら吉の苦労など
わかりもしなかった。
そんな河原での生活にどら吉は息苦しさを感じ、そして、飛び出したのだろうか?
これからどら吉がどうなっていくのかはまったく予想がつかない。
けれど、河原猫たちのところへ来た時にはどら吉のところへも必ず立ち寄ってあげたいと思う。