晴れ。
お出迎えなし。
餌場に行ってハウスを覗くととらちゃんは寝ていた。
猫たちが食事を終えても出てくる様子がない。
気になって何度か近くに行き、声をかけるが、それでも出てくる様子がない。
真剣に「もうダメななのか…」と思う一方で、
夕方限定とは言え、まだ食欲がある猫がそう簡単に死ぬわけない
…という思いが交錯する。
「このまま寝たきりだと厳しいな…」と思い始めた頃、
やっと出て来て水を飲む。
昨日の夕方、ハウスに入ってから、ずっとそのまま眠り続けたのだろうか?
検温したわけではないので、正確なことはわからないが、
寝ているとらちゃんの体を撫でると、低体温な気もする。
水を飲んだ後、抱き上げてしばらく膝の上に乗せ、
極力、温めるようにする。
仮に慢性腎不全による低体温であるのであれば、
冬場、寒さに対する耐性が落ちているのもうなずける。
冬場に比べ、暖かくなった今でさえ、
とらちゃんが暖かいと感じているかどうかは別だ。
なんだか、小さくなってしまったとらちゃんが悲しかった。
膝の上なんてとんでもないとばかりに拒絶していたとらちゃんが、
おとなしく、長い時間乗っていること自体が間違っている気がした。
かなり長い時間、膝の上に乗っていたとらちゃんが
自ら降りたのを待って、餌を与えてみたところ、
そこそこの量を食べた。
陽ざしに暖かさを感じられるまではそのままにしておき、暖かさが感じられなくなったのを見計らってハウスにいれた。